チャーリーとチョコレート工場観賞日:2006.03.19 公開されているときは、この変わったタイトルになんの興味もなかった私。 そして、この映画に大好きなジョニー・デップが出ていたというのを後になって知ることになりました。 ジョニー・デップの演技ももちろん良かったですが、ウンパ・ルンパのダンスや歌が面白く最高のキャラでした。私的にはです。 Story チャーリー・バケット少年(フレディ・ハイモア)の家の貧しさといったら、それはもう大変なものでした。大きな町のはずれにある、左に30度くらい傾いた今にも壊れそうな小さな家に、一家7人で暮らすバケット家。失業中の父(ノア・テイラー)と、母(ヘレナ・ポナム=カーター)と、チャーリー、それに祖父母がふた組。7人のうち4人がほぼ寝たきりの老人で、家にたったひとつしかないベットには合計年齢381歳の弱りきった四つの体が互い違いに横たわっています。夕食と言えば限りなく水に近いキャベツのスープだけ。しかも、日曜以外はお変わりも出来ません・・・! 信じられないかもしれませんが、それでもチャーリーは幸せでした。年に1度の、誕生日のときにだけ買ってもらえる大好きなチョコレート。そのたった1枚の小さな板チョコを、チャーリーは1ヶ月かけて少しずつすこしずつちびちびと食べるのです。ああ、なんとけなげなチャーリー少年!そんなチャーリー家のすぐそばに大きなチョコレート工場がありました。それもただのありふれたチョコレート工場です。ここ15年間というもの工場の門は閉ざされ、中にはいった人も出てきた人もいないのに、世界的ヒット商品を毎日出荷し続ける謎のチョコレート工場。学校へ行き帰り、甘い匂いだけをかがされながら、お腹を減らしに減らしたチャーリーは思います。あの工場の中に入って、どんなふうになっているのか見られたらいいのに。 そんなある日、驚くべきニュースが世界中を駆け巡りました。 「ウォンカの工場ついに公開!幸運な5人の子供達に見学を許可」 ウォンカ製のチョコレートに入った「ゴールデン・チケット」を引き当てた5人の子供とその保護者を特別に工場に招待する、と工場主のウィリー・ウォンカ氏(ジョニーデップ)が異例の声明を発表したのです。
世界中が目の色を変える中、次々と現れる当選者たち。 1人目は、食い意地でパンパンに膨らんだ肥満少年。 オーガスタス・グループ チョコレートを食べて食べて、ゴールデン・チケットを手に入れました。 2人目は、癇癪持ちで、大金持ちのわがまま娘。 ベルーカ・ソルト 父親の財力を持ってすればチョコレートの買占めも思いのまま。金に飽かせてゴールデン・チケットを「お買い上げ」です。 3人目は、ありとあらゆる賞を獲得することに執念を燃やす賞獲り少女。 バイオレット・ボーレガード これまでに獲得したトロフィーの数263個。現在はノンストップでガムを噛み続ける世界記録に挑戦中。常に勝つことをけしかけるステージママとタッグを組んで、チケットを奪取しました。 4人目は、頭のよさをひけらかすゲームおたくの少年。 マイク・ティービー 「チョコの製造年月日と天候による増減と日経平均(!)」を研究してゴールデン・チケットのありかを突きとめ、「そんな計算はどんなバカでもできるはず」とうそぶく大変むかつく子供です。 4人の当選は世界中を羨ましがらせるとともに、みんなをいやーな気分にさせました。 残るチケットはあと1枚。年に1度しかチョコレートを買ってもらえないチャーリーが当選する可能性は、夕飯のキャベツスープよりも薄いものでした。ところが、道端で拾ったお金が幸運を呼び、最後の1枚が、なんとチャーリーの手元に転がり込んできたのです! 寝たきりの祖父母の1人で、昔、ウォンカ工場で働いていたという輝かしい過去を持つジョーおじいちゃん(デイビッド・ケリー)は、当選のお知らせに、突如、生き返ったようにベッドから跳ね起きました。 さて、いよいよ工場見学の日。ジョーおじいさんに付き添われたチャーリーと、絶対にひと悶着起こしそうな4組の親子を出迎えたのは、15年も工場に引きこもっていた伝説の工場主ウィリー・ウォンカ氏その人。前髪揃えのおかっぱ頭にシルクハットをかぶり、歓迎用の笑顔を青白い顔に貼り付けたウォンカ氏に導かれ、一同が目にした光景はー。 工場内を流れるチョコレートの川、ねじれたキャンディー棒でできた木、ミント・シュガーの草花、砂糖菓子の舟、そして、そこで働くウンパ・ルンパたち・・・。 誰もがつばを飲み、目を見張る極彩色のミラクル・ワールドで、時代遅れのスラングを連発しながら嬉々として自慢の工場を案内するウォンカ氏が、時々遠い目をするのはなぜ? そして、個性的過ぎる5人の子供達を待ち受けている、それぞれの運命とはー? チャーリーとチョコレート工場は、ロアルド・ダールの不朽の名作を映画化 したもの。 1964年に出版されたロアルド・ダールの「チョコレート工場の秘密」は昨年、出版40周 年を迎えた。過去40年間を通じてずっとぞうだったように、現在も子供と大人の両方か ら愛されているこの物語は、全世界で32ヶ国語に翻訳され、1300万部以上販売され ている。 ちなみにこの本は2005年9月度 楽天ブックスランキング 16位 ◆ 一番気になったウンパ・ルンパ族 ◆ ウンパ・ルンパ族に生命を吹き込むためには、この映画にかかわるすべてのエフェクト・アーティストたちの全面的な協力が必要だったが、すべてはひとりの男から始まった。ウンパ・ルンパのモデルとなったディープ・ロイだ。 もしスクリーン上に5人か6人、いや20人のウンパ・ルンパたちがいたら、それはすべてロイが演じている。それぞれのウンパ・ルンパ用にロイはスタート位置をずらし、モーション・キャプチャー・ステージですべてのウンパ・ルンパを演じ分け、それにより、彼の身体と顔の動きがコンピューターに記録された。 見学中のわがままな子供のそれぞれの運命をウンパ・ルンパが歌って踊る場面の場合、ダニー・エルフマンの音楽に合わせて、何ヶ月もかけて全曲を通してダンスを細かく振付られた。 そのあとでロイがほんの少しずつ身振りや表情を変えながら、並んだウンパ・ルンパひとりひとりの一からステップを踏んだ。そうすることで、あとですべてが合成されると、そこには見事なダンス集団が出来上がっていた。 |